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2026/09/20

子どもが寝ている間に歯ぎしりをする|瑞穂区で相談する目安と家庭での確認

瑞穂区の歯ならび・こどものお口ノート / 24

ギリギリという音に気づいたときに。歯とあご、睡眠の様子を分けて整理しましょう。

当院の院長は宮澤平(歯学博士・日本矯正歯科学会 認定医)です。院長の経歴・資格を見る

01子どもの歯ぎしりは、音が大きいと治療が必要ですか?

音の大きさだけでは治療の必要性は決まりません。歯の欠けやあごの痛み、朝の様子、睡眠中の呼吸なども合わせて確認します。

夜、寝室からギリギリと大きな音がすると、「歯が削れてしまうのでは」「眠れていないのでは」と心配になります。子どもは眠っている間のことを覚えていない場合もあり、保護者だけが気づくこともあります。まず確かめたいのは、音の大きさに加えて、歯・あご・朝の様子に変化があるかです。

日本小児歯科学会は、子どもの歯ぎしりには成長とともにみられなくなるものがある一方、歯の過度なすり減りやあごの痛みなどがあれば歯科への相談を勧めています。「歯ぎしりをする子は全員治療」「子どもだから放置してよい」のどちらかに一律に決めるものではありません。[1]

この記事では、瑞穂区で子どもの歯ぎしりが気になる保護者の方に向けて、受診時に伝えることと、家庭で無理なく確認できることを整理します。診察を受ける目的は、すぐに装置をつけることではなく、今のお口と睡眠の状況を把握することです。

02歯ぎしりと食いしばりは、どちらも音がしますか?

歯をこすり合わせる動きは音に気づきやすい一方、強くかみしめる動きは、周囲からは分からないことがあります。米国小児歯科学会の資料では、歯ぎしりや食いしばりを含むあごの反復した活動として整理し、睡眠中と起きている間の両方で起こりうることを説明しています。[2]

「音がしなかった日は全く力がかかっていない」「音が大きいほど重症」と、録音だけで判断することはできません。寝室の距離や保護者の起きていた時間でも、気づき方が変わります。毎晩の監視より、普段と比べて何が変わったかを伝えるほうが相談に役立ちます。

起きているときに食いしばっているように見える場合は、そのことも別に伝えてください。勉強中、ゲーム中、緊張する場面など、気づいた状況を一つ添えれば十分です。本人に一日中口元を意識させたり、何度も確認したりする必要はありません。

03子どもの歯ぎしりは、ストレスや歯並びが原因ですか?

歯ぎしりには複数の要因が関わり、音だけから原因を特定することはできません。米国小児科学会も、正確な原因が十分に分かっているわけではないことを示しています。睡眠、体調、服薬、お口の状態などを一緒に確認する視点が必要です。[3]

新学期や習い事が始まった時期に気づいたとしても、それだけで「ストレスが原因」とは言えません。保護者の接し方が悪かったと考えたり、子どもに悩みを無理に話させたりしなくて大丈夫です。「朝、あごは疲れていない?」と、今困っていることから聞いてみましょう。

歯並びが気になっている場合も、矯正をすれば歯ぎしりが必ず止まるとは約束できません。歯並びの評価と歯ぎしりの評価は、相談の目的を分けて説明を受けることが大切です。見た目が整っている子にも歯ぎしりがあり、音だけで矯正の必要性を決めることはありません。

04歯ぎしりで、歯科に早めに相談したいサインは何ですか?

朝や食事中のあごの痛み、歯の欠けなど、音以外の変化があれば相談してください。家庭で診断しようとせず、気づいた変化を伝えます。

受診を考えるときは、次のように「音以外の変化」を整理すると伝わりやすくなります。これは家庭で診断するチェックリストではありません。該当しなくても気になる状態が続くときは相談できます。

  • 朝や食事中に、あごや顔が痛いと訴える。
  • 歯の先が欠けた、形が以前と変わったように見える。
  • 歯がしみる、食べにくい、特定の側を避けてかむ。
  • 口を開けづらい、開け閉めのときに痛がる。
  • 歯ぎしりについて本人も不安を感じている。

欠けやすり減りが見つかっても、すべてが歯ぎしりによるものとは限りません。歯への酸の影響など、ほかの原因と見分ける必要があることも小児歯科の資料で示されています。[2] 写真や説明だけで原因を決めず、実際のお口を確認します。

強い痛みで食事ができない、急に大きく歯が欠けたなど、生活に支障が出ている場合は、次の定期健診まで待たずに歯科へ連絡してください。その際は「歯ぎしりの相談」だけでなく、「いつから、何ができなくなったか」を最初に伝えましょう。

05歯ぎしりと一緒にいびきや息苦しさがある場合は、どこに相談しますか?

歯ぎしりと一緒に、いびきが続く、呼吸が止まるように見える、息をしようと苦しそうにしているなどの様子がある場合は、小児科や耳鼻咽喉科にも相談してください。歯ぎしりだけで睡眠時無呼吸と診断することはできませんが、呼吸のサインを音の問題として片づけないことが大切です。[4]

日中の強い眠気、朝起きづらい、十分寝たつもりでも休めていないように見えるなど、日中の様子も伝える材料になります。歯科に相談するときも、鼻づまりやいびきについて遠慮なく伝えてください。お口と全身の相談先を分けることが必要な場合があります。

いま呼吸が明らかに苦しそう、顔色が悪いなどの状態があるときは、通常の歯科予約を待つ状況ではありません。緊急性に応じて救急要請など、呼吸の安全を優先してください。毎晩の歯ぎしりの相談と、今起きている呼吸の異常は分けて考えます。

06子どもが歯ぎしりをしているとき、家庭ではどう対応しますか?

無理に止めようとせず、気づいた時間や頻度、朝の症状を短く記録しましょう。いびきや呼吸の様子も、受診時の相談材料になります。

気づいた日と、朝の様子だけでも十分です

記録するなら、「週末に二晩気づいた」「朝は痛みなし」「最近鼻がつまっている」のような短いメモから始めましょう。音が何分続いたかを厳密に測るために、保護者が寝不足になる必要はありません。記録できない夜があっても、受診には差し支えありません。

スマートフォンの録音や短い動画がすでにあれば、受診時の補足になることがあります。ただし、撮影を優先して受診を遅らせる必要はなく、動画だけで診断が完結するわけでもありません。個人情報を含むため、SNSへの公開は避け、診療の場で必要な部分を見せる方法が安心です。

寝ている子どもの口を無理に開けないでください

音を止めるために口へ物を入れたり、あごを押さえたりすることは避けましょう。市販の装置を自己判断で使う前にも、歯の生え変わりとお口の状態を歯科で確認することが大切です。子どもに合う対応は、成人向け商品の説明だけでは決められません。

寝る前は、できる範囲で落ち着いて過ごせる流れを整えます。歯みがきの後に短い読み聞かせをするなど、毎日続けやすい方法でかまいません。こうした工夫は生活を整えるためのもので、歯ぎしりが必ず止まる治療として行うものではありません。[3]

07歯ぎしりの初診では、何を伝えればよいですか?

予約時には「寝ている間の歯ぎしりが気になる」と伝え、痛みや欠けがあるときは併せて知らせてください。診療室では寝ている状態を再現できなくても、家庭での様子とお口の診察を組み合わせて考えることができます。

持参するメモは、次の五つを目安にすると整理しやすくなります。

  • 最初に気づいた時期と、最近増えたかどうか。
  • 歯の痛み、あごの疲れ、食事の困りごとの有無。
  • いびき、鼻づまり、日中の眠気などの様子。
  • 使用中の薬や、ほかの医療機関で相談中のこと。
  • 保護者が一番知りたいこと。例えば「歯が削れていないか」。

薬を使い始めた時期と重なった場合は、薬の名前が分かるものを持参してください。関連が気になっても自己判断で中止・増減せず、処方した医師にも相談します。説明が長くなりそうなときは、お薬手帳と一言のメモでも十分です。

診察後は、「今は見守れる状態なのか」「次回は何を確認するのか」「どんな変化があれば早めに連絡するか」を聞いておくと、家庭での迷いが減ります。何もしないように見える経過観察にも、比較する項目と次の確認時期があると安心です。

08子どもの歯ぎしりには、必ずマウスピースや矯正が必要ですか?

歯ぎしりの相談をすると必ずマウスピースを作る、というわけではありません。歯の損傷や症状、年齢、生え変わりの状況などで対応は異なります。一般的な選択肢の情報と、その子に必要な対応は分けて考えてください。当院での対応範囲も診察時にご説明します。

すでに矯正装置を使用している場合は、音が気になるからと装置の形を変えたり、装着時間を独断で増減したりせず、担当歯科医師に確認しましょう。装置名、気づいた時期、破損や痛みの有無を伝えると相談が進めやすくなります。

おくちポカンや舌の使い方など、別の気になる点があれば一緒に相談できます。ただし、口腔機能の評価やMFTと、睡眠中の歯ぎしりの原因評価は同じではありません。一つの練習ですべて解決すると考えず、困りごとごとに目的を確認しましょう。

09保護者の方からよくある質問

乳歯なら、すり減っても気にしなくていいですか?

乳歯だから症状を無視してよいわけではありません。痛み、欠け、食べにくさがある場合は相談してください。見た目の変化が以前からあるのか最近起きたのか分かると役立ちますが、比較写真がなくても受診できます。

音が気になって、毎晩起こしたくなります

音を止めることだけを目標にするより、歯やあごへの影響を確認しましょう。保護者が眠れないほど心配なら、その負担も相談してかまいません。眠っている本人を責めたり、翌朝「またやっていた」と繰り返し注意したりせず、今の状態を一緒に確認する姿勢が大切です。

健診ではむし歯がないと言われました。相談していいですか?

はい。むし歯の有無と、歯ぎしりに関連する気がかりは同じではありません。健診後に気づいた症状や、自宅でしか分からない睡眠の様子を伝えてください。「歯ぎしりの音があるが、痛みはない」と説明するだけでも相談の入口になります。

経過観察中に、音が減ったら通院をやめてよいですか?

音の変化は次回の診察で伝えてください。確認の目的が歯のすり減りや痛みの推移であれば、音が減ったことだけでは判断しきれません。予約を変更したい場合は医院へ相談し、何のために次回を予定していたのか確認しましょう。逆に音が続いていても、歯やあごへの影響が変わらない場合があります。

家族の間で「様子見」と「すぐ治療」の意見が分かれています

まず共通して心配していることを書き出してみましょう。「本人は困っていないが歯が心配」「朝の痛みをなくしたい」では、確認する目的が異なります。初診時に二つとも伝えれば、診察で分かったことと今後見ることを整理できます。家庭で治療法を決めてから受診する必要はありません。説明を聞いた後で、気になる点を改めて質問してかまいません。

10瑞穂区で子どもの歯ぎしりを相談できますか?

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科では、小児歯科でお口の状態を確認し、歯の生え変わりやかみ合わせの気がかりもお伺いします。歯並びについて別途評価が必要な場合は、小児矯正の考え方もご案内します。

受診前に原因を突き止める必要はありません。「寝ている間に音がする」「歯が欠けていないか見てほしい」からで大丈夫です。音、痛み、睡眠を分けて整理し、その子に合った確認と対応につなげましょう。

受診に付き添う方が普段の睡眠を見ていない場合は、気づいたご家族から一言メモを預かっておくと便利です。音の表現がうまくできなくても、痛みの有無や気づいた時間帯を伝えられれば相談できます。

当院の院長について

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長 宮澤平

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長

宮澤 平

歯学博士
日本矯正歯科学会 認定医

経歴

  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 入局
  • 昭和医科大学 大学院 歯学研究科 歯学博士号 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 勤務・助教(歯科)
  • 日本矯正歯科学会 認定医 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 非常勤

所属学会

日本矯正歯科学会・日本小児歯科学会・日本顎変形症学会・日本口蓋裂学会・日本舌側矯正歯科学会

院長情報は医院公式サイトの掲載情報に基づきます。

参考文献・根拠資料

学会・公的機関の資料や学術論文を参照しています。本文の番号から対応する資料を確認できます。

  1. 日本小児歯科学会:3歳ごろから就学前まで(歯ぎしり)
  2. 米国小児歯科学会:Management of the Developing Dentition and Occlusion in Pediatric Dentistry
  3. 米国小児科学会:Teeth Grinding in Children: What to Know About Bruxism(2026年更新)
  4. 米国小児歯科学会:Policy on Obstructive Sleep Apnea

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