「仕上げみがきをしているのに歯ぐきが赤い」「歯みがきのときに血が出る」といったご相談を保護者の方からいただくことがあります。
歯肉炎はむし歯と異なり自覚症状が少なく、見た目の変化だけでは判断が難しい場合も少なくありません。
名古屋市瑞穂区桜山の瑞穂みやざわ矯正歯科・こども歯科では、こうした歯ぐきの変化についても定期検診の中で確認し、原因に応じた対応をご案内しています。
子どもの歯肉炎の原因
子どもの歯肉炎は、主に歯と歯ぐきの境目に付着した歯垢(プラーク)が原因で起こります。
歯垢の中の細菌が歯ぐきに炎症を引き起こし、赤みや腫れといった症状が現れます。
歯肉炎に気づきにくい理由
歯肉炎では、歯ぐきが赤い、腫れている、歯みがきのときに出血する、口臭が気になるといった症状がみられます。
むし歯と異なり痛みを伴わないことも多いため、ご家庭では気づきにくい場合があります。
定期検診の中で歯ぐきの状態を確認することが、早期発見につながります。
歯肉炎が起こりやすいケース
次のような場合には、歯肉炎が起こりやすくなる傾向があります。
歯みがきや仕上げみがきが十分にできていない場合、永久歯への生え変わりで歯並びが一時的に複雑になっている場合、矯正装置を使用している場合、口呼吸によって歯ぐきが乾燥している場合、間食や甘い飲み物を口にする回数が多い場合などです。
矯正治療中の歯肉炎について
矯正装置を使用している間は、装置の周囲に歯みがきの汚れが残りやすくなり、通常よりも歯肉炎が起こりやすい傾向があります。
当院は矯正歯科とこども歯科をともに専門とする医院として、矯正治療中のお子さまについても歯肉炎の予防と早期発見に力を入れています。
歯並びを整える治療の途中で歯ぐきの健康を損なうことのないよう、定期検診の中で歯ぐきの状態もあわせて確認しています。
治療内容
歯肉炎の治療では、歯垢や歯石の除去、歯面清掃、歯みがき指導などを行います。
年齢や歯並びに合った歯ブラシの選び方、磨き方、保護者の方による仕上げみがきの方法についてもお伝えしています。
炎症が軽度であれば、正しい歯みがきの習慣を身につけていただくことで改善が見込めます。
歯石が付着している場合には、専用の器具を用いて歯石を除去し、歯ぐきの炎症を落ち着かせていきます。
予防のポイント
歯肉炎の予防には、毎日の歯みがきと仕上げみがきに加え、定期的に歯科医院でお口の状態を確認することが大切です。
当院では一般的に3か月から4か月に1回の定期検診をおすすめしており、その中で歯ぐきの状態や磨き残しの状況を確認しています。
また、口呼吸や口をぽかんと開けてしまう癖がある場合には、お口の中が乾燥しやすくなり、歯肉炎のリスクが高まることがあります。
舌の位置や唇を閉じる力、飲み込み方などを確認し、必要に応じて口腔筋機能療法(MFT)による改善もご案内しています。
口呼吸・口腔機能と歯肉炎の関係
近年、お口がぽかんと開いている、口呼吸をしているお子さまが増えているといわれています。
口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなり、歯垢が停滞しやすい環境になることで、歯肉炎のリスクが高まる場合があります。
当院では、歯肉炎の治療だけでなく、その背景にある口呼吸や舌の癖といったお口の機能面についても確認し、必要に応じてトレーニングをご案内しています。
歯ぐきの健康を守るためには、歯みがきだけでなく、お口全体の機能を育てることも大切だと考えています。
成長段階に応じた歯肉炎への向き合い方
乳歯期・混合歯列期のお子さまでは、仕上げみがきの定着や生え変わりに伴う歯みがきのしにくさへの対応が中心になります。
永久歯列期に近づくにつれて、ご自身での歯みがきの技術を高め、歯肉炎を予防する習慣を身につけていくことが目標になります。
当院では、成長段階に応じて歯みがき指導の内容を調整しながら、継続的に歯ぐきの健康を見守っています。
受診の目安となるサイン
次のような様子がみられる場合には、一度お口の中を確認させていただくことをおすすめしています。
歯みがきのときに歯ぐきから血が出る、歯ぐきが赤く腫れている、口臭が気になるようになった、仕上げみがきを嫌がるようになった、矯正装置をつけてから歯みがきがしにくそうにしている、といった場合です。
歯肉炎は痛みを伴わないことが多いため、こうした小さな変化に気づいた時点でご相談いただくことが、早期の対応につながります。
費用の考え方について
歯肉炎の治療、歯垢や歯石の除去、歯みがき指導など、病気の診断や治療として行う一般的な小児歯科診療は、原則として健康保険の対象となります。
受診の際は、マイナ保険証または資格確認書、お子さま医療証をお持ちください。
名古屋市の子ども医療費助成制度により、保険診療の自己負担額の助成を受けられる場合があります。
対象年齢は18歳到達後、最初の3月31日までのお子さまで、所得制限はございません。
よくあるご質問
Q.子どもの歯ぐきから血が出るのですが、様子を見てよいですか。
歯みがきの際の出血は、歯肉炎のサインであることが多いため、様子を見るだけでなく、一度お口の状態をご確認させていただくことをおすすめします。
早めに対応することで、軽い炎症のうちに改善しやすくなります。
Q.矯正治療をすると歯肉炎になりやすいのでしょうか。
矯正装置の周囲は汚れが残りやすいため、通常よりも歯肉炎が起こりやすい傾向があります。
ただし、適切な歯みがきと定期的な確認を行うことで、歯肉炎のリスクを抑えながら矯正治療を進めることができます。
Q.仕上げみがきはいつまで必要ですか。
お子さまが自分だけで十分に磨けるようになるまでは、保護者の方による仕上げみがきをおすすめしています。
目安となる時期には個人差があるため、定期検診の際に歯みがきの状態を確認しながらご案内いたします。