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2026/09/24

矯正中もスポーツはできる?部活動とマウスガードの確認ポイント|瑞穂区

瑞穂区の歯ならび・こどものお口ノート / 29

部活動も矯正も、事前の確認から。競技と装置に合わせたお口の守り方を相談しましょう。

当院の院長は宮澤平(歯学博士・日本矯正歯科学会 認定医)です。院長の経歴・資格を見る

01矯正治療中も、部活動やスポーツを続けられますか?

矯正中であることだけで、一律にスポーツが禁止になるわけではありません。ただし、接触や転倒の可能性、競技規則、装置の種類に応じた準備を、治療を担当する歯科医師と確認してください。

「ワイヤーをつけたらサッカーをやめる必要があるのか」「大会が近いが、装置をつける時期を相談できるか」といった疑問は、治療開始前から伝えて構いません。競技名だけでなく、練習の頻度、試合の予定、ポジション、顔に物が当たる場面などが分かると相談しやすくなります。

固定式の矯正装置をつけて接触のある運動をする場合、装置に対応したスポーツ用マウスガードが勧められます。英国矯正歯科学会も、固定装置の上から使える保護具について案内しています。[1]「普段の生活では痛くない」ことと、「ぶつかったときの準備ができている」ことは分けて考えましょう。

この記事では、部活動や習い事を続けながら矯正を相談するときの確認事項を整理します。競技への出場可否を保証するものではなく、具体的な判断は担当医と競技団体・学校の規則に従ってください。

02マウスガードは、何のためにつけるのですか?

スポーツ用マウスガードは、歯や周囲の組織への衝撃を和らげ、口のけがのリスクを減らすための保護具です。けがを完全に防ぐ物でも、頭部のけがを防ぐ保証になる物でもありません。[2]

歯に固定されたブラケットやワイヤーは、転倒や衝突の際に唇や頬の内側を傷つける要因になり得ます。装置が外れたり変形したりすることもあるため、お口に合う保護具を検討することが大切です。[2]

ただし、装置を覆う物なら何でも同じではありません。睡眠中の歯ぎしり対策の装置、歯を動かすアライナー、矯正後の位置を保つリテーナーと、スポーツ用の保護具では目的が異なります。呼び方が似ていても、同じ用途に使えるとは判断しないでください。

学校やチームから「マウスピースを用意してください」と言われたら、必要な用途を確認しましょう。歯科への相談では、案内の紙や用品の指定があれば持参すると伝わりやすくなります。分からない場合は、推測して購入する前に競技側と担当医へ尋ねてください。

03ワイヤー矯正では、どんな点に気をつけて選びますか?

ブラケットの位置と、治療中に歯が動くことを考慮した適合が必要です。装置に引っかからないか、無理なく着脱できるかを含めて担当医に確認します。[2]

歯並びにぴったり合っているように見えても、治療が進むと同じ状態が続くとは限りません。「以前買った物がある」「家族が使わなくなった物がある」という場合も、そのまま使う前に相談してください。外見だけでは装置との関係を判断しにくいためです。

市販品、口の中で形を合わせる物、個別に製作する物などがあり、それぞれ適合や調整の方法が異なります。選択にあたっては、価格だけでなく競技の内容と現在の装置を伝えることが先です。熱で形を変える製品を、装置をつけたまま自己判断で加工しないでください。

装着時に強い圧迫感がある、外れなくなりそう、ワイヤーに引っかかると感じる物は、無理に使い続けないようにします。練習の予定に間に合わせたいときほど、いつまでに確認が必要かを早めに医院へ相談しましょう。

04取り外せる矯正装置は、運動のときどうしますか?

接触のあるスポーツでは、取り外し式の装置を外して適切なマウスガードを使うことが一般に案内されています。実際の着脱方法と装着時間の管理は、自分の治療計画に合わせて担当医へ確認してください。[2]

「今日は長い練習だから」と自分で装着時間を変更したり、埋め合わせのため次の装置へ早く進めたりしないでください。毎日の練習時間や休憩、食事と重なる時間を伝え、生活の中で実行できる指示を受けることが大切です。

取り外せる装置があっても、すべての競技で同じ対応になるとは限りません。接触の有無、競技規則、使っている装置を分けて相談します。顎間ゴムなど、ほかの指示を受けている場合もまとめて確認してください。

外した装置はケースへ入れ、どこに置くかを決めておきましょう。休憩中に紙へ包むと、片付けのときに紛失することがあります。学校での管理は、本人が続けられる方法を保護者と相談し、必要なら教員にも置き場所を確認します。

05マウスガードが合わなくなったら、次の診察まで待てますか?

きつい、外れやすい、話しにくいなどの変化があれば、次回まで自己判断で使い続けず、歯科へ相談してください。歯の移動や成長などに応じて、調整や作り直しが必要になる場合があります。[3]

矯正の調整を受けたあとに、以前と違う感触になることもあります。装置をつけられるかだけでなく、着脱時に引っかからないか、練習中にずれないかを確認しましょう。痛みを我慢して慣れようとする前に、どこが当たるかを伝えます。

取れそうな部分を切る、曲げる、熱を加えて広げるなどの自己調整は避けてください。材料や設計によって対応が異なるため、変形した物を直すつもりで別の問題を作らないことが大切です。傷んだ物は、状態を見せられるようケースに入れて持参します。

「合わないまま使うか、何もつけずに出場するか」の二択を、その場で一人で決める必要はありません。担当医と指導者へ状況を伝え、確認が済むまでの練習内容も相談しましょう。

06練習と大会の前に、何を共有しておくとよいですか?

競技の予定、装置の種類、保護具の条件、けがをしたときの連絡先を共有します。歯科で使えると説明された物でも、大会の規則を満たすかは別に確認が必要です。

競技団体の案内は更新されることがあります。過去の大会で問題なかったという経験だけで決めず、今回の要項や学校・クラブの説明を確認しましょう。診断書や事前確認が必要と言われたら、その内容と締切を医院へ伝えてください。この記事では個別競技の最新規則を一律に代行して判断していません。

共有する相手 伝えておくとよい内容
矯正を担当する歯科医師 競技、練習頻度、直近の大会、使っている保護具
学校やクラブの指導者 矯正装置があること、着脱や保管、確認中の注意点
保護者・本人 装置ケースの場所、歯科の連絡先、紛失時の行動
大会の運営窓口 装具の規定や必要書類についての疑問

必要な情報を伝える際も、学校へ治療内容をすべて詳しく話す必要はありません。安全な参加と緊急時の対応に必要な範囲を、本人の気持ちも確認しながら共有します。本人が説明しづらい場合は、保護者と短い伝え方を練習しておくと安心です。

07お手入れと持ち運びでは、何に気をつけますか?

製品や歯科で説明された清掃方法に従い、ケースも含めて清潔に管理します。変形、傷、におい、装着感の変化に気づいたら、状態を歯科で確認してください。[3]

練習用のバッグに入れたままでは、翌日になって洗い忘れに気づくことがあります。帰宅したら、用具を出す、説明どおりに手入れする、ケースへ戻すという流れを、運動着などの片付けと一緒に決めてみてください。家族が代わりに片付ける場合も、置き場所を変えないよう共有します。

使用前は、持っているかだけでなく、割れや大きな変形がないかも確認しましょう。洗浄剤や温度の条件は材料によって違うため、別の矯正装置の説明をそのまま流用しないでください。説明書をなくしたら、製品名が分かる物を用意して問い合わせます。

練習の水分補給は重要ですが、糖分のある飲料を長時間少しずつ飲み続ける習慣など、お口のケアも相談の対象です。保護具を使っているから歯の清掃は不要、とは考えず、運動のある日の歯磨きの時間も一緒に計画しましょう。

08運動中に口をぶつけたら、まず何を確認しますか?

競技を中断し、まず意識や呼吸など全身の状態を確認します。歯のずれ・欠け・強い痛み・止まりにくい出血があれば、装置の点検だけにせず早急に受診を相談してください。[3]

呼びかけへの反応がない、呼吸がおかしいなどの緊急時には119番を優先します。頭を打ったあとに吐く、混乱するなどの変化がある場合も、歯科の予約だけで様子を見るのではなく医療機関へ相談します。保護具をつけていたことは、頭部のけがを否定する理由にはなりません。

ワイヤーが曲がった、ブラケットが外れたように見えるときも、歯そのものの状態を合わせて伝えてください。「装置だけ直せばよい」と決めつけず、いつ、何にぶつかり、今どの症状があるかを整理します。抜けた歯や欠けた歯の破片があれば、そのことも直ちに伝え、具体的な対応の指示を受けましょう。

歯を自分で押し戻す、揺れを何度も確かめる、装置を力で引き抜くことは避けます。けがの程度が分からないまま試合へ戻らず、指導者や保護者にも知らせてください。受診のための連絡先は、事故が起きる前に確認しておくことが役立ちます。

09矯正の相談時に、費用や対応範囲も確認できますか?

確認できます。矯正治療の計画と、スポーツ用保護具の相談・製作・調整の窓口は分けて尋ねましょう。当院でのマウスガード製作や費用を、この記事でお約束するものではありません。

矯正の装置代にどこまで含まれるか、外部の歯科で保護具を用意する場合は何を共有するか、治療が進んで合わなくなったときの窓口はどこかを整理します。必要な対応が複数の場所にまたがる場合も、担当医に相談しながら進めることで情報の行き違いを減らせます。

相談する前に高価な用具を購入する必要はありません。すでに持っている場合は、現物や商品名を持参してください。「今の物を使えるか確認してほしい」と伝えれば、相談の目的が明確になります。大会直前に初めて話すより、予定が分かった時点で共有しましょう。

10よくある質問

裏側矯正なら、スポーツの保護具は不要ですか?

装置が外から見えにくいことだけで不要とは言えません。競技と装置の位置、お口の状態を伝え、保護具の要否と選び方を担当医へ確認してください。

矯正用ワックスをつければ、マウスガードの代わりになりますか?

代わりにはなりません。装置が当たる部分を一時的に覆う目的と、運動中の衝撃に備える目的は異なります。ワックスで痛みが軽くても、競技中の保護が足りているとは判断しないでください。

試合の日だけつければよいですか?

練習中も接触や転倒は起こります。試合だけでなく、練習での使い方も確認しましょう。国内の普及資料でも、練習時の装着が案内されています。[3]

古いアライナーを保護具として使ってもよいですか?

自己判断で代用しないでください。アライナーはスポーツの衝撃から守ることを目的とした用具ではありません。使っている治療装置を伝え、競技に適した対応を相談します。

11瑞穂区で部活動と矯正治療を両立したいときは?

初回相談から、続けたい競技と練習・大会の予定をお伝えください。装置を選ぶ検査や治療計画の説明と合わせて、日常生活の確認事項を整理します。

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科では、小児矯正と成人矯正の相談を行います。成人矯正はインビザライン、表側・裏側のブラケット矯正を扱います。どの装置が適するかはスポーツの都合だけでは決まらず、歯並びやかみ合わせの診察・検査が必要です。競技を続けたいという希望を共有し、治療と生活の双方で確認することを相談しましょう。

当院の院長について

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長 宮澤平

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長

宮澤 平

歯学博士
日本矯正歯科学会 認定医

経歴

  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 入局
  • 昭和医科大学 大学院 歯学研究科 歯学博士号 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 勤務・助教(歯科)
  • 日本矯正歯科学会 認定医 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 非常勤

所属学会

日本矯正歯科学会・日本小児歯科学会・日本顎変形症学会・日本口蓋裂学会・日本舌側矯正歯科学会

院長情報は医院公式サイトの掲載情報に基づきます。

参考文献・根拠資料

学会・公的機関の資料や学術論文を参照しています。本文の番号から対応する資料を確認できます。

  1. 英国矯正歯科学会(BOS):Contact Sports and Mouthguards
  2. 英国矯正歯科学会(BOS):Mouthguards advice sheet(2023)
  3. 広島県歯科医師会:学校保健・スポーツマウスガードガイドブック

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