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2026/10/14

子どもの歯のレントゲンは毎回必要?撮影の目的・頻度と相談のポイント|瑞穂区

瑞穂区の歯ならび・こどものお口ノート / 57

レントゲンは、毎回一律に撮るものではありません。今回何を確かめるための検査か、お子さんの状態に合わせて相談しましょう。

当院の院長は宮澤平(歯学博士・日本矯正歯科学会 認定医)です。院長の経歴・資格を見る

01子どもの歯のレントゲンは、受診のたびに必要ですか?

毎回必ず撮るものではありません。口の中の診察、症状、生えかわり、むし歯のリスク、過去の画像などを踏まえて、今回の診断に必要かどうかを判断します。

「前にも撮ったのに、また必要なのかな」「まだ小さいので放射線が心配」と感じることは自然です。大切なのは、撮影回数だけで良し悪しを決めるのではなく、今回何を確かめるのかを理解することです。米国小児歯科学会の指針でも、年齢だけを理由に撮影するのではなく、患者ごとの状態を評価することが示されています。[1]

同じ学年のお友達が撮っていなくても、お子さんに検査が必要な場合があります。逆に、定期検診だからというだけで同じ検査を繰り返すとは限りません。ご家庭では「今日はどの歯の、何を調べるための撮影ですか」と尋ねてみてください。

この記事では、歯科のレントゲンを受ける前に保護者が知っておきたい考え方を整理します。個別の撮影の要否をインターネットだけで決めるものではありません。不安がある場合も、受診そのものを避ける前に、診察で理由と選択肢を相談しましょう。

02見た目では分からない、どのようなことを調べますか?

歯と歯の間、歯の根の周囲、顎の中で育つ永久歯など、口を開けただけでは十分に確認できない部分を調べます。撮影する場所や方法は、確かめたい問題によって異なります。

例えば、歯の間にむし歯が疑われるときと、生えてこない永久歯の位置を確認したいときでは、知りたい情報が違います。歯をぶつけた後の確認や、治療の経過を見るために画像が必要になる場合もあります。レントゲンは診察を置き換える万能な検査ではなく、診断に必要な情報を補う手段です。[1][2]

説明の中に難しい言葉が出てきたら、実際の歯の場所を示してもらうと分かりやすくなります。「痛いところを撮るのか」「まだ見えていない歯を撮るのか」「前回との変化を見るのか」を分けて聞く方法もあります。画像の黒い部分や白い部分だけを見て、保護者がむし歯の深さを判断する必要はありません。

生えかわりが気になる方は、永久歯がなかなか生えないときの確認ポイントもご覧ください。症状の経過を伝えることと、必要な検査を受けることを組み合わせて、お子さんの状態を確認します。

03何歳から撮れますか?乳歯だけでも検査しますか?

必要性があれば、乳歯の時期でも撮影を検討します。「何歳になれば全員撮る」「永久歯が生えるまでは撮らない」という一律の決め方ではありません。

初めて歯科へ行く年齢と、初めて画像検査が必要になる時期は同じとは限りません。歯の状態や症状、検査で得られる情報に加え、撮影に協力できるかも含めて考えます。年齢や保険上の条件だけで撮影を決めないという考え方は、小児歯科の指針でも重視されています。[1]

保護者からは、これまでの歯科受診歴、歯をぶつけたこと、食べるときに痛がる場所、学校や園の検診で指摘された内容を伝えてください。年齢が小さいから説明できないと思う必要はありません。本人が言葉にできない場合、食事中の様子など保護者が見ていることも相談の手がかりになります。

「泣いたらどうなるのか」「口の中に何か入れるのか」といった心配も、撮影前に聞いて構いません。小児歯科の診察では、今何が必要なのかと、どのように進めるかを分けて確認しましょう。撮影できる年齢を検索して待つより、症状がある場合はまず相談してください。

04小さな写真、パノラマ、CTは何が違いますか?

調べる範囲と得られる情報が違います。歯の一部を詳しく見る画像、顎全体を広く見る画像、三次元的に確認するCTなどがあり、目的に合わせて選びます。

口の中にセンサー等を入れる撮影では、特定の歯や歯の間などを確認します。パノラマ撮影では、上下の歯や顎を広い範囲で確認できます。一方、歯科用コーンビームCTは三次元的な情報を得る検査です。広く写る、立体的に見えるという特徴だけで、すべての場面で優れているわけではありません。[2][3]

米国食品医薬品局は、歯科用CTについて、ほかの画像検査では得られない診療上の情報が必要な場合に用い、子どもでは特に不要な被ばくを減らす配慮を求めています。CTを追加する説明を受けたら、何がまだ分からず、追加の画像で何を確認するのかを尋ねましょう。[3]

この記事は、当院で全種類の検査を必ず実施するという案内ではありません。撮影方法や設備、外部医療機関での確認が必要かどうかは個別にご案内します。「矯正だからCTは必須」「小児だからCTは不可」と自己判断せず、検査の目的を確認してください。

05放射線が心配なときは、何を確認すればよいですか?

撮影で得られる利益、撮らない場合に残る不明点、被ばくを抑える工夫について確認してください。必要な情報を得ながら不要な撮影を避けることが基本で、リスクが完全にゼロと説明できる検査ではありません。

検査のリスクだけを切り離すと、必要な診断が遅れる可能性を見落とします。一方で「少ないから何回撮ってもよい」と考えることも適切ではありません。国際原子力機関の歯科放射線防護資料でも、小児の検査の必要性を慎重に判断し、保護者や本人が質問できることを重視しています。[4]

撮影の条件は機器や方法、撮影する範囲などで異なります。別の病院のCTや、ネットにある「歯科レントゲン一回」の数値を、そのまま今回の検査へ当てはめないようにしましょう。具体的な線量が知りたい場合は、どの種類の検査についての説明なのかも含めて尋ねてください。

防護用エプロンなどの使用について疑問がある場合も、撮影方法に応じた説明を受けましょう。海外の資料には日本の施設の運用と異なる部分もあります。器具の見た目だけで安全性を決めつけず、必要性の判断、撮影範囲、条件の調整を含めた配慮を確認することが大切です。

06定期検診ごとに撮らないなら、どのくらい間隔を空けますか?

全員に共通する撮影間隔はありません。むし歯のリスク、症状、過去の治療や生えかわりの経過などによって、次の撮影を検討する時期は変わります。

「半年ごとなら適切」「一年以内は多すぎる」と、期間だけで決めることはできません。歯科医院へ通う間隔と、レントゲンを撮る間隔も別です。定期検診では歯磨きの状態や歯ぐきなども確認するため、毎回画像を撮らなくても受診には意味があります。撮影の頻度は診察後に判断するものとされています。[1][2]

次回の予約を取るときは、「次は何を確認しますか」「画像検査の予定がありますか」と聞いておくと、子どもへの説明がしやすくなります。ただし、予定していなくても、新しい痛みや腫れなどがあれば判断が変わる場合があります。前回撮影した日を理由に、症状の連絡を控える必要はありません。

家庭でできることは、撮影を避けるために受診を減らすことではなく、日々のお手入れと経過の共有です。子どものむし歯予防の第一歩も参考にしながら、診察と家庭のケアを続けましょう。検査の間隔だけに注目せず、何を管理しているかを理解することが大切です。

07別の歯医者で撮った画像を、使ってもらえますか?

利用できる場合があるため、撮影した時期と医療機関を伝えてください。ただし、写っている範囲、画質、現在の状態などによって、新しい画像が必要になることもあります。

過去の画像は、不要な重複を避けたり経過を比較したりするための資料になります。FDAも、家族の画像検査の履歴を把握し、新たな検査を提案されたときに共有することを勧めています。[3]保護者の記憶だけで十分でない場合は、前の医院に資料の提供方法を確認しましょう。

連絡時には、次の情報を整理しておくと役立ちます。

  • いつ、どの医療機関で撮影したか。
  • 歯全体の写真か、一部の歯の写真か、分かる範囲の情報。
  • 何のための検査だったかと、その後に受けた治療。
  • 画像や紹介状をすでに受け取っているか。

診察画面をスマートフォンで撮影した写真だけでは、診断に必要な情報を十分に確認できない場合があります。元の画像をどのように共有するかは、医院同士の取り扱いも含めて相談してください。資料が手元にないからと初診を先延ばしにする必要はなく、まず受診先へ状況を伝えましょう。

08子どもが怖がったり、撮影できなかったりしたらどうなりますか?

撮影の必要性と緊急性を改めて確認し、その子に合う進め方を相談します。撮れなかった場合は、どこまで診断できて何が分からないままかを説明してもらうことが大切です。

怖さの理由は、機械の大きさ、口の中に器具を入れる感覚、知らない部屋への移動などさまざまです。「怖がりです」とだけ伝えるより、「口に物が入るとえずきやすい」「前回は音で驚いた」など、具体的に共有すると準備の相談がしやすくなります。

ご家庭では「何もしないよ」「絶対すぐ終わるよ」と約束するより、「歯の中を調べる写真について先生のお話を聞こう」と伝えるほうが、実際の説明と食い違いにくくなります。本人が分かる言葉で、次に何をするかを確認しましょう。

小児歯科の指針では、診断に必要な画像を得られないとき、検査の限界や治療上の利益・リスクを保護者へ説明する考え方が示されています。[1]「撮れないから何もできない」「撮れなくても同じように分かる」とは限りません。無理に家庭で器具を口へ入れて練習させず、痛みなどの症状と合わせて歯科医院に相談してください。

09撮影前後に、保護者はどんな質問をすればよいですか?

撮影前は目的と方法、撮影後は分かったことと次の対応を聞くと整理できます。放射線への不安だけでなく、結果をどう治療や経過観察に生かすかまで確認しましょう。

撮影前の質問としては、「この検査で判断したいことは何ですか」「以前の画像は使えますか」「今撮らない場合は何が問題になりますか」があります。検査の名前を正確に覚えていなくても、どの部分を調べるのか説明してもらえば構いません。

撮影後は、次のような項目を確認できます。

  • 今回の診察と画像で、どのような状態と判断されたか。
  • すぐに治療することと、経過を見ることは何か。
  • 家庭で気をつける変化と、予定より早く連絡したい症状。
  • 次回の受診時期と、次回確認する内容。

画像を見て説明を受けても、その場では理解しきれないことがあります。「この歯は今すぐ治療し、こちらは生えかわりを見ていくという理解でよいですか」と、自分の言葉で確認する方法がおすすめです。検査を受けたことだけで安心するのではなく、その後の受診やケアにつなげましょう。

10瑞穂区で、子どものレントゲンや生えかわりの不安を相談できますか?

当院の小児歯科で、お子さんの症状や生えかわりを確認し、検査の必要性を相談できます。画像検査だけを先に決めるのではなく、診察で確かめたい問題を整理してからご案内します。

予約のときには「検診で撮影を勧められた」「別の医院で永久歯の数を指摘された」「レントゲンを怖がる」といった相談の目的を伝えてください。母子手帳、学校検診の用紙、以前の説明書など、手元にある資料を持参すると、これまでの経過を共有しやすくなります。

診療案内は小児歯科と子どものむし歯治療をご覧ください。歯並びや成長を含む相談は小児矯正・一期治療でもご案内しています。院長は宮澤平(歯学博士・日本矯正歯科学会認定医)です。経歴は下の院長紹介をご確認ください。

検査について質問することは、受診をためらう理由にはなりません。必要な情報を得ることと、不要な撮影を減らすことの両方を大切にしながら、今のお子さんに合った診療を考えていきましょう。

当院の院長について

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長 宮澤平

瑞穂みやざわ矯正歯科こども歯科 院長

宮澤 平

歯学博士
日本矯正歯科学会 認定医

経歴

  • 愛知学院大学歯学部 卒業
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 入局
  • 昭和医科大学 大学院 歯学研究科 歯学博士号 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 勤務・助教(歯科)
  • 日本矯正歯科学会 認定医 取得
  • 昭和医科大学 歯科矯正学講座 非常勤

所属学会

日本矯正歯科学会・日本小児歯科学会・日本顎変形症学会・日本口蓋裂学会・日本舌側矯正歯科学会

院長情報は医院公式サイトの掲載情報に基づきます。

参考文献・根拠資料

学会・公的機関の資料や学術論文を参照しています。本文の番号から対応する資料を確認できます。

  1. AAPD:Prescribing Dental Radiographs for Infants, Children, Adolescents, and Individuals with Special Health Care Needs(2025年改訂)
  2. FDA:The Selection of Patients for Dental Radiographic Examinations
  3. FDA:Dental Cone-beam Computed Tomography(子どもの歯科用CTと保護者向け情報)
  4. IAEA:Radiation Protection in Dental Radiology(小児の検査の正当化と説明)

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